昨年9月から1月まで、地域を盛り上げたいという思いのもと挑戦した長期インターンシップ。株式会社ロカラのインターン生として、北海道の食の魅力発信するウェブメディア「creators北海道」の運営を担当しました。函館近郊の生産者さんを取材し、普段生活しているだけでは知ることのできない商品へのこだわりや思い、生産者さん自身のことを記事にしてきました。
インターン中約50の生産者さんと出会い、地域にある産品だけではなく、多くの生産者さんが、お客さまに地元のおいしい食材を楽しんでほしいという強い思いを知ることができました。その一方で、生産者の思いが我々消費者に届く機会が少ないということを感じるようになりました。そこで、〝生産者さんのこだわりや思い〟を地元の消費者に知ってもらえるイベントとして企画したのが、函館蔦屋書店でのマルシェ「じもこそ市場」です。
企画からの3週間の準備期間、無我夢中で突き進みました。生産者さんから「頑張ってね!」「協力できることがあったら何でも言ってね」と、かけてもらった優しいお言葉の一つ一つが大きな励みになったことを鮮明に覚えています。マルシェでは、ま印水産様、花びしホテル様、ハウレット農園様、ツチヤ様、沼の家様に出品いただきました。
中でも印象に残っているのは、ま印水産様との取り組みです。販売した商品は、今までどこにも出したことのない新商品「ドライ鮪(まぐろ)」でした。担当者の方と一緒に店頭に立ち、お客さまに商品を説明した時間は、とても楽しかったです。伝統のある企業のブランドを背負うことに重圧も感じましたが、それ以上にイベントを終えて振り返った時、心からやって良かったと思えたこのマルシェは、私にとって素晴らしい体験となりました。
このインターンを通して、東京にいては気づくことができなかった「さまざまな方と出会う楽しさ」「自分の知らない地域の魅力がたくさんあること」を学びました。生活していてはなかなか気づくことのできない地域の魅力を発信することで新たな出会いが生まれます。人と人の出会いに限らず、人と食の出会い、人と地域の出会いなどといった、新たな出会いの積み重ねが地域の新たな魅力となり、日本の新たな力になるのではないかと思います。