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こだわり探訪記~ロカラ×北海道のつくり手たち~/菓子舗喜夢良代表取締役・木村公二さん(79)「お菓子作りの情熱途切れず」

 1982年創業の菓子舗喜夢良は、七飯町役場の程近くに店舗を構える和菓子屋です。地元の作物や文化、歴史をもとにつくるお菓子は、地元だけではなく、多くの百貨店で取り扱われています。一つ一つ手作業で仕上げる喜夢良のお菓子は、味わいに優しさがあると評判が高く、店舗では創業当時からの人気商品「木の間餅」や日本百銘菓に選ばれた「はこだて大三坂」、七飯町のりんごを使用した「ななえアップルチョコレート」など数々の商品が並びます。
 この道50年の菓子職人で店主の木村公二さんは、初めから菓子職人ではなく、函館市の商社に勤めていました。東京五輪が開催された64年、転勤で東京に移り、そこでさまざまな業種の職人と出会います。各地から東京に集まった職人の方々は木村さんに「この製品はどうしたらよくなると思う?」と、目を輝かせながら聞いてきたと言います。より良いものを作りたいという志に感銘を受け、お父さんが宝来町で大福屋を経営していたこともあり、函館に戻りお菓子づくりの道に進みます。
 函館では湯川町の洋菓子店、松川町のせんべい店で修行する傍ら、自分で作った大福を手売りで販売していました。次第に手売りが好評を得て、自身の店をオープンします。「食べておいしい、見ておいしい」「お菓子はコミュニケーションのきっかけのひとつ」の2つを意識するという木村さん。お菓子として絶対条件である、味や見た目はもちろんですが「お土産話の一つや二つその場で話せるお菓子にしたい」と思いが込められています。
 その言葉通り、地域の歴史にまつわるお菓子を作り、そのストーリーを記したカードを封入しています。代表作「龍紋」は、明治時代五稜郭や大沼が日本でも有数の天然氷の産地だったことから着想を得ており、氷をイメージした独特な食感は、その歴史を想像させてくれます。
 今後の展望をうかがうと「もっと新しい商品を作っていきたい」と話します。最近では団子の中にみたらしを詰めた商品を開発し、お客さまの反応を見ながら、よりおいしくなるように工夫を凝らしています。来年で80歳を迎える木村さんの情熱は途切れることなく、これからも地域の人に愛されるお菓子を作り続けていきます。
     ◇
 道南でつくられるこだわりの食品を集めた通販サイト「道南地元市場」を運営するロカラ(函館市鍛治1、中川真吾社長)のスタッフが各地のつくり手たちのもとに足を運び、生産者の思いをまとめます。(毎月第3日曜日掲載)

      こだわり探訪記











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