• 10/4
    函新ウイークリーレビュー
  • 10月のプレゼント
    映画鑑賞券
  • 採用情報
    経理スタッフ

こだわり探訪記~ロカラ×北海道のつくり手たち~ 創業明治41年、帰山農園の4代目・帰山和敏さん(58)「三つの理念 米に愛情注ぐ」

 知内町には米づくりをする上で適した環境がそろっています。夏は比較的涼しく、秋は穏やかな温かさが続く気候です。大千軒岳を源とする清流、知内川のきれいな水がおいしいお米を育みます。帰山農園では、人と地球環境に優しい農業・食の安心安全・良食味米栽培技術の追及の三つを理念として米づくりに取り組んでいます。
 「毎日食べるものだから、信頼される農産物でありたい!」という思いから、帰山農園では、農林水産大臣登録機関が行う穀物検査を全量行い(1等米)、特別栽培農産物の認証審査を受けています。特別栽培米は、使用する化学合成農薬と化学肥料の量を、通常の50%以下に減らして栽培します。慣行栽培と比較すると、リスクが高く栽培管理に時間がかかり、大量生産することは容易ではありませんが、手間暇かけて栽培した特別栽培米には愛情がたっぷりと込められています。
 その思いはしっかりと届いており、帰山農園には全国各地の消費者から「おいしい」と手紙が届きます。特別栽培米の栽培は労力も費用もかかりますが、その一言があるからこそ頑張れます。本当に安心で安全なお米を提供すること、そのお米をおいしく食べてもらうことが何よりの喜びだと感じています。
 
 念願だった自分の米での日本酒づくり

 代表の帰山和敏さんには長年思い続けていた一つの夢がありました。それは、自分が作った米で日本酒を作るということ。その思いが人をつなぎ、秋田県の出羽鶴酒造と出会うこととなります。北海道の米農家と秋田の酒蔵、そして熱意ある酒販店がひとつのチームとなることで実現し、2019年3月に帰山農園の北海道米ゆきさやか100%「純米吟醸ましろ」が誕生しました。
 今年のゆきさやかも上々の出来だと帰山さんは話します。これから春に向けて「ましろ」の仕込みが始まり、帰山農園でも来年の米づくりのために田んぼづくりが始まっています。消費者の皆さまの喜ぶ顔を思い浮かべながら、帰山さんは今日も米づくりに取り組んでいます。
     ◇
 道南でつくられるこだわりの食品を集めた通販サイト「道南地元市場」を運営するロカラ(函館市鍛治1、中川真吾社長)のスタッフが各地のつくり手たちのもとに足を運び、生産者の思いをまとめる。(毎月第3日曜日掲載)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. ヤマダデンキの北斗出店「白紙」に 資材高騰が理由
      2. 秋晴れの大沼で1800人快走 グレートラン・ウオーク
      3. 秋の高校野球/函中部、18年ぶり秋の全道へ
      4. 秋の高校野球/函大柏稜、3年連続の全道へ
      5. 衆院選に向け、函館市役所に実施本部設置
      6. 秋の高校野球/函中部、函大柏稜が全道大会へ
      7. JOYFIT 24 LITE函館海岸町/より便利で快適にリニューアル
      8. 10月は「建退共制度加入促進強化月間」 制度への加入を
      9. 乗車体験などバスに親しむ 函館でフェス
      10. 戸倉中学校吹奏楽部が13日に定期演奏会

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      10月 8日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト