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医療の現場から/国立病院機構 函館病院 臨床工学技士 主任 石川雄大さん

  高気圧酸素治療について      
 ~多様な疾患への応用が進む~

 近年、高気圧酸素治療が全国的に広く普及しています。この治療が周知されたのは、ワールドカップ・イングランド代表のサッカー選手や、ハンカチ王子と呼ばれた甲子園優勝投手が使用していたという背景があります。高気圧酸素治療は、大気圧を2倍以上に上昇させて酸素を吸入することにより、通常の約15倍の酸素が血液の中に取り込まれます。この血液に取り込まれた、たくさんの酸素を利用することが、この治療の主要な目的となっています。
 治療の主な適応疾患は、一酸化炭素中毒、脳梗塞、突発性難聴、末梢循環障害、腸閉塞など、ほかにもさまざまな疾患の治療に利用されます。血管の障害により血液が届きづらい場所や、皮膚の潰瘍など、傷付いた細胞に多くの酸素を届けて治癒を促します。がん治療にも利用され、放射線照射、抗がん剤治療と併用されます。固形がんの多くは酸素濃度が低い、低酸素性のものです。それは放射線治療の作用に、抵抗性があるということです。このため、高気圧酸素治療によって、腫瘍内の酸素濃度を上昇させて、放射線治療の効果を高める目的で併用されます。これは酸素効果と呼ばれ、抗がん剤治療においても同様です。
 実際には、基本1日1回、約90分の治療を、適応疾患に応じて最大30回行います。注意点としては、気圧の変化により耳に痛みが出ることがあります。飛行機に乗った時に、耳が遠くなるような症状と同じです。その時、つばを飲み込んだり、あくびをするなど、耳抜きという動作が必要になりますが、事前に専門スタッフより説明があります。また、高濃度の酸素はとても燃えやすい環境にあり、発火物や静電気を起こす物などは装置内に持ち込むことはできませんので、医療機関の指示に従って治療を受けていただくことがとても重要です。
(ハコラク 2021年1月号掲載)


国立病院機構 函館病院
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