「医療福祉連携士」という 資格はご存じですか?
「医療福祉連携士」という資格をご存じでしょうか?この資格は2010年(平成22年)からスタートした、日本医療マネジメント学会の認定資格で、「地域の医療及び福祉の切れ目のない連携を図ることにより、限られた医療及び福祉機能の効率化を推進し、国民の医療及び福祉に資することを目的」としている資格です。まだ歴史が浅く、あまり知られている資格ではありませんが、全国では約350人、函館・道南地区では5人が資格を取得し、日々の業務や日本医療マネジメント学会の中で「医療福祉連携士の会」を通し、医療、福祉、介護の連携に関わる活動を行っています。
「医療福祉連携士」の資格取得は、医療福祉連携の実務経験者、医療系・福祉系の国家資格の有資格者、または保健医療学系・福祉学系大学院の修了者が、約半年を掛けて医療政策、医療保険制度、臨床医学、福祉制度、カウンセリングや認知症ケア、法律の裏付けなど多岐にわたる講義、グループワーク、演習を行い、病院や施設で実習なども行います。その後試験を受け、合格者に資格が与えられることになります。
病院での治療が一段落し退院のめどがついた時、自宅退院でもほかの病院への転院や施設への入所の場合でも、医療だけでは対応出来ず、福祉や介護、また、さまざまな機関との連携が必要な場面がたくさんあります。病院における「医療福祉連携士」の業務は、必要なサービスを利用し、患者さんが住み慣れた地域で暮らすための「つなぎ役・橋渡し役」を担い、付加価値のある退院支援を行うことではないかと思います。そういった意味では「医療福祉連携士」は患者さんやご家族の個別的支援だけではなく、函館・道南地区という地域全体で連携し、より住みよい街になることも見据えながら、活動していると言えるかもしれません。
(ハコラク 2019年8月号掲載)
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