熟練のテクニックで淹れる
香り高いコーヒーと豊かな時間を満喫
住宅街の一角に店を構える「さてんどーる」は、佐藤祐二マスターと麻紀子さん夫妻が営む喫茶店。磨き込まれたカウンター6席とテーブル6卓を配置した店内には、ジャズ音楽が静かに流れ、古き良き時代を思い起こさせる。
コーヒーは4種類のストレートと、豆の挽き売りもするブレンドは浅煎り、中煎り、深煎りの3種類を用意。函館市本町で開店した当初は焙煎済みの豆を仕入れていたが、「自分の味を提供したい」と1983年に自家焙煎をスタートした。87年に現在の場所に移転した際、カウンターの奥に焙煎室を設置。モーターを取り付けオートマチック化した小型の焙煎機で、ほぼ毎日、少量ずつ焼き上げる。中粗挽き豆を多めに使い、佐藤マスターがネルドリップで丁寧に落とす一杯は、マイルドな飲み口と程よい苦みを持つ。厚切りトーストにハチミツを掛けシナモンパウダーを振った「ハニートースト」や、ゆで卵とコーヒー付きの「トーストセット」といった軽食も提供。佐藤マスターは「いつもの味を保ちつつ、より良い味を追求したい」と言い、焙煎コーヒーへの飽くなき探求心と変わらぬ情熱を傾け続けている。
(ハコラク 2025年4月号掲載)
自家焙煎珈琲店 さてんどーる
函館市美原3‐33‐10
☎0138‐46‐5379
9:00~22:00
※土曜は19:00まで
日曜定休 禁煙 P有り