自家製ソースが食欲をそそる熱々のお好み焼き
半世紀愛される父の味を継ぐ
函館でお好み焼きがまだ珍しい昭和40年代に、カウンターに鉄板を備え、目の前で焼くスタイルを定着させた「お好み焼 赤坂」。東京・赤坂の名店「ぼてぢゅう」で修業した故・倉田栄三さんが、妻の良子さんと一緒に開業し、現在は息子の良栄さんが中心となり店の看板を守っている。
お好み焼きは、季節や材料の水分量に合わせ、生地の配合、焼き方を変え、だし、ソース、マヨネーズ、マスタードは全て自家製で地元客の好みに合わせてやや濃い口に。手入れを欠かさず30年以上使い込んだ鉄板は油がなじみ、肉から出る脂のみでお好み焼きや焼きそばを仕上げられるという。品書きは定番のほか、季節ごとに限定メニューを用意。大盛りブームに乗って6年ほど前に登場した「欲張り焼」は、ふっくらと焼くお好み焼きに、チーズを絡めた特注の極太麺焼きそばを乗せ、目玉焼きをトッピングした豪勢な一品で、限定品から定番入りし、今では一番人気になった。33年前から店に立つ良栄さんは「長年親しまれてきた父の味を、これからも提供したい」と熟練の腕を振るっている。
(ハコラク 2024年10 月号掲載)
お好み焼 赤坂
函館市千代台町2‐16
☎0138‐51‐1212
17:30~23:00
(22:30L.O)
第3月曜定休
禁煙 P有り