母と娘で守る店自慢の透明スープは
心休まる懐かしい味
函館市美原や富岡町で大型商業施設が立ち始めた昭和後期に、亀田川に架かる日の出橋のたもとで創業した「ザ・日の出ラーメン」。7年前に亡くなった脇本勝美さんが、妻・陽子さんの実家のラーメン店から暖簾分けして独立開業し、現在は陽子さんと長女の亜由美さんが切り盛り。定食や丼物なども揃え、近くに出前もする食事処として親しまれ、常連客が絶えず足を運ぶ。
ラーメンは、豚骨、鶏ガラ、香味野菜や根菜などを沸騰させずに、長時間じっくりと煮込んだ透き通るスープが自慢。大きな鍋でゆったりと泳がせてゆで上げる少しウェーブの掛かったパーマ麺に程よく絡む。トッピングのチャーシューやメンマは昔と変わらず自家製。定番の「塩」や「正油」ラーメンは、どこか懐かしい味わいで体も心も満腹に。単品ほかハーフサイズのご飯ものや一品料理とのセットメニューが好評で、中でもオイスターソースを隠し味にしたチャーハンとの組み合わせが人気。脇本さん親子は「特別なことはせず、常連の皆さんに支えられてここまで頑張ってこられた」と、笑顔を絶やさずに店を守っている。
(ハコラク 2024年6月号掲載)
ザ・日の出 ラーメン
函館市富岡町3‐16‐19
☎0138‐45‐3523
11:00~22:00
日曜定休
禁煙
P有り