健康維持には生活の見直しと
　適切な食事・運動が大切

　健康を維持したい方、糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満症などの生活習慣病がある方にお伝えしたいことがございます。それは自分の病気は何か？その病気はどんな症状が生じるのか？治療は何をすべきなのか？それらを自身で考えていただくことが大事だということです。
　生活習慣病は、食事と運動、生活の見直しで、薬物療法が必要無くなることがあります。難しそうだし、面倒だし、医者に任せておけば大丈夫という考えも分かります。でも、自分の病気を知ることが大切なのです。また、主治医や看護師、栄養士などの医療スタッフと気軽に相談できる関係性を作っておくことも必要です。糖尿病をはじめとした生活習慣病は、何がダメなのかと聞かれることがあります。その答えは、すべての病気になりやすくなり、元気で充実した健康寿命が明らかに短くなるからです。
　食事と運動を改善するヒントとして、食事は腹八分目。もうちょっと食べられるところで止めておくこと。満腹まで食べ続けると胃は大きくなります。また、生活リズムに合ったタイミングで食べ、そのリズムを維持すること。間食は食事のリズムが安定した時点で追加すれば良いと思います。食事は彩り多い食材があるのが理想です。年齢や状態によって１日の食事摂取カロリーも変化します。運動は歩くことが一番効率的です。冬も歩くべきです。室内運動もありますが、運動量は低くなります。１人で歩くより数人で一緒に歩くと継続しやすくなると思います。運動の目的は、体力や持久力の維持、身体活動を行いやすい状態を保つことです。ストレス発散や精神的な充実も得られ、精神を安定させることもできます。歩くことで人生が明るくなります。食事、運動の目安は自分１人での判断は難しいので、医師、看護師、栄養士にご相談ください。
　人生という時間は限られています。体、心の状態がどこにあるのか、一度見つめ直してみてはどうでしょうか？
（ハコラク　２０２３年１月号掲載）

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略歴
平成１２年、川崎医科大学卒業後、山口大学医学部第三内科入局。河北総合病院内科、国立国際医療研究センター、東京大学医学部附属病院などの勤務を経て、令和２年、たかさわ糖尿病内科クリニックを開業。日本糖尿病学会糖尿病専門医。

たかさわ糖尿病内科クリニック
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