日々の食事で健康維持を
今回は、食事についてです。皆様もご存じの通り、函館は海や山、〝土〟の幸が豊富であり、私は日本一おいしいものが集まっている最高の地域だと思っています。函館に来て8年が経過しますが、日々、肥満との戦いです。毎月フリーマガジンを見ながら、どのお店にうかがおうか考えてしまう大変悩ましい日々でもございます。
ちなみに人の一生の食事回数は約9万回と言われています。食事による栄養摂取で体はもちろん健康も維持されます。また、年齢によってカロリーや栄養摂取のメニューも変わります。いつまでも元気な方の食事内容を調べてみると、タンパク質(肉・魚・大豆など)の摂取が多いと分かっています。タンパク質は、主に筋肉・皮膚・血管・内臓などを作ります。タンパク質を摂取し続けることで健康が維持されるということです。40歳以降になると肉よりも魚、魚よりも野菜へと、どんどん食事内容が変わってしまうことがあります。舌のセンサー、胃と腸の働き、そして脳と複合的な変化が要因です。年を取るとどうしてもタンパク質の摂取が減ってしまう、難しい問題です。
世間では、体に良いと言われるサプリメント(健康補助食品)が多く売られておりますが、どれもCMでうたっている効果はありません。また、何か特定のものを摂取することで、健康や病気は改善もしません。実は日本食は健康を維持できる食事と言われております。その理由として、野菜、果物、魚介類、海藻などの食材が豊富であり、栄養バランスがとても良いです。そして、食事の色と栄養との関係も分かっております。1回の食事で、7種類以上の色の食事を取ることが体に良いとの研究結果が出ております。特に赤、緑、黄色系統の食事は体に良く、逆に茶系の食事は体に悪いと言われております。
最後に、日々の食事を適度に楽しみながら、適度な運動を継続することが、健康への1番の秘訣だと思います。
(ハコラク 2022年7月号掲載)
略歴
平成12年、川崎医科大学卒業後、山口大学医学部第三内科入局。河北総合病院内科、国立国際医療研究センター、東京大学医学部附属病院などの勤務を経て、令和2年、たかさわ糖尿病内科クリニックを開業。日本糖尿病学会糖尿病専門医。
たかさわ糖尿病内科クリニック
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☎0138‐44‐0100
https:takasawa-dm-clinic.com
■診療科目/糖尿病内科・内科
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