皮膚疾患に真摯に取り組む
神奈川県出身で長い間、同県で勤務しておりましたが、ご縁があり2021年4月に函館新都市病院皮膚科に就任しました。皮膚がほかの臓器と異なる特徴は、血流が他覚的に観察でき、直接触れられることだと思います。私自身もアレルギー体質で、幼少時から皮膚疾患を抱え、多くの治療法を体験しました。医師・患者の両面から治療法を理解できますし、何より人として患者さんに共感できることが最大の強みだと思っています。人間にとって身近な診療科であるからこそ、患者さんには受診して良かったと言っていただける寄り添った医療を目指したいです。
乳幼児から高齢者まですべての年齢層に対して、一般保険で外来診療が行えるのは、湿疹、足爪白癬(水虫)、尋常性疣贅(いぼ)、伝染性軟属腫(水いぼ)、帯状疱疹、熱傷、薬疹、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、胼胝・鶏眼(たこ・うおのめ)、皮膚腫瘍、膠原病などの皮膚科疾患全般です。
老人性色素斑(しみ)をはじめ、雀卵斑(そばかす)、肝斑、くすみ、毛細血管拡張(赤ら顔)、にきび、毛穴の開きと美容領域になる疾患は、保険診療で対応できないものが多く自費診療になってしまいます。一般的にしみと言われる色素斑ですが、いろいろと種類があり、専門的な診断がとても重要です。例えば肝斑では夏に増悪し、紫外線の影響を受け、生理周期や妊娠などによる変化があり、内服外用療法が主体となります。肌質に合わせてレーザーやピーリングを選択し、調整したスキンケア用品や内服療法を組み合わせた治療プランを提案するなど、幅広く対応が可能な皮膚科もあります。同院でも8月からピコレーザー・光治療器を導入しました。 新型コロナウイルスの影響もあり、少し暗い世の中ですが、明るい肌と明るい気持ちで過ごすことができれば良いですね。
(ハコラク 2021年10月号掲載)
略歴
平成16年、藤沢市民病院勤務から平成26年、横浜南共済病院医長、平成28年、平塚共済病院部長を経て令和3年4月より函館新都市病院皮膚科科長就任。日本皮膚科学会皮膚科専門医。
函館新都市病院
函館市石川町331-1
☎0138-46-1321
http://yushinkai.jp/hakodate/
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