アレンジコーヒーを伝える
軽食も人気の古き良き喫茶店
「コーヒーショップ パンドラ」は、函館西部地区で48年続く喫茶店。カウンターで注文ごとにコーヒーをハンドドリップする森分智子店主は、学生の頃から喫茶店巡りが大好きで、札幌のコーヒー教室に通いこの店を開業。当初はサイフォンを使った40種類ものコーヒーがメインだったが、時代に合わせメニューを厳選。カリカリに焼いたベーコンとケチャップが香ばしい「ナポリタン」をはじめ、手作りの「ビーフカレー」や日替わりランチを提供すると、ランチスポットとしても親しまれるようになった。
生クリームを浮かべたウィンナコーヒーや2つのポットでコーヒーとミルクを合わせる伝統的なカフェオーレなど、現在も残るアレンジコーヒーは、函館で先駆けて提供したと言われる。「早くから西洋文化を受け入れてきた土地柄、昔からのコーヒー好きが多く、お客様からも色々なことを教わった」。時に街の変遷や思い出話に花を咲かせながら、一日一日を積み重ね、昔ながらの喫茶店にしかない時間を届けている。
(ハコラク 2022年 4月号掲載)
コーヒーショップ パンドラ
函館市末広町16‐5
☎0138‐26‐1279
10:30~18:30
※当面の間短縮営業
日曜定休
喫煙可 P有り