長年変わらぬ優しい味わい
独創的なメニューが揃う
大門衹園通りの一角、タヌキの看板が目印の「ぶんぶく茶釜」は、44年前に兵庫県出身の望田満雄店主が憧れの地だった函館に移住し開業。「お客さんの喜ぶ顔を見るのが好きなので、元気なうちはずっと鍋を振っていると思うよ」と快活な笑顔を見せる。その朗らかな人柄に魅かれ、遠方から足を運ぶ人も多い。
豚骨、鶏ガラからじっくりと旨味を抽出したスープが自慢のラーメンは、スタンダードなものから、客の声を取り入れたオリジナリティーあふれるものまで多種多様。時代によって客の好むテイストは異なるが、最近はひき肉、タケノコ、シイタケと具沢山のあんかけたっぷりの「ベトナムらーめん」のオーダーが増えたという。根強い人気を誇る自家製チャーシューと玉子だけの「チャーハン」や皮から手作りする「餃子」などサイドメニューやテイクアウトメニューも充実。手間暇かけた変わらない味わいが長年愛される理由だろう。
(ハコラク 2022年1月号掲載)
ラーメン館 ぶんぶく茶釜
函館市松風町3‐4
☎0138‐22‐3454
17:00~翌3:00
水曜定休 喫煙可