こだわりの生豆を焼きたてで地元に愛される〝珈琲屋さん〟
「珈琲焙煎工房 函館美鈴」は、1932年にコーヒーと洋食器を扱う「鈴木商店」として創業。1946年に直営コーヒーショップ第1号として大門店がオープンした際、市民からの公募で〝美鈴〟と名付けられた。大門店では香気成分を守るためコーヒー豆を生の状態で保存し、注文を受けてから焙煎。この販売方法を支えているのが「ジェットロースター」。250度の熱風により約180秒での高速焙煎が可能で、緑がかった生豆がみるみる焼き上がるのを眺めていると香ばしさに鼻孔がくすぐられる。喫茶スペースには「大門ブレンド」の深いコクに癒されるサラリーマンからケーキやソフトクリームを楽しむ女性まで訪れる客が後を絶たず、J.C.Q.A認定コーヒーインストラクター2級の資格を持つ佐藤整さんは「市民の方々に支えられ、育てられてきた店」と話す。道内最古のコーヒー店として土地柄に合わせたブレンドと鮮度が高い味にこだわりながらも、親しみやすい地域密着の精神が店の雰囲気に息づいている。
(ハコラク 2019年8月号掲載)
珈琲焙煎工房 函館美鈴 大門店
函館市松風町7‐1 ☎0138‐23‐7676
10:00~19:00 (焙煎は18:00最終受付)
※喫茶は17:30まで (17:00L.O)
無休 分煙