母と息子たちが力を合わせ
亡き父の味も思いも受け継ぐ
「手打ちそば 松よし中島店」は、高山輝昭さんが函館市昭和にある「松よし」から暖簾分けして、高砂通り沿いに店を構えたのが始まり。30年前に今の場所に移転し店舗拡大、現在は一昨年亡くなった輝昭さんの後を息子の智裕店主と崇さんが継ぎ、母の美栄子さんと一緒に店を守っている。自慢のそばは、道産そば粉を使い毎朝手打ちした二八そば。つるりとした喉越しの細麺を、カツオ節、ソウダ節で丁寧にだしを取ったつゆを絡め一息にすすれば、上品なそばの香りがふわりと鼻孔をくすぐる。一番人気を誇る「天そば」(1500円)は大ぶりのエビ天が2本乗った一杯。最初に作った揚げ玉をエビにまとわせ揚げていくので、カラリとした衣とプリプリとしたエビの食感が楽しめる。「温かいものは温かく、冷たいものは冷たくして出さなければおいしくない、が父の口癖でした」と智裕店主。幼い頃から間近で見てきた父の仕事ぶりとこだわりを受け継ぎ、時折父の残したレシピを確認しながら、変わらぬ味を守り続けている。
(ハコラク 2023年6月号掲載)
手打ちそば 松よし 中島店
函館市中島町6‐8
☎0138‐56‐4511
11:00~14:00L.O
月曜定休
禁煙
P有り