★土方歳三、最後の熱演(19日) 戊辰戦争の舞台となった五稜郭の歴史を後世に伝える「第55回箱館五稜郭祭り」(協賛会主催)が18日、開幕した。初日は箱館戦争で命を落とした志士たちをしのぶ碑前祭を市内4カ所で行ったほか、今年で最後の開催となる「第37回土方歳三コンテスト」を五稜郭公園内特設ステージで開き、平野峰義さん(40)=東京=が優勝し最後の土方歳三となった。
★「函館の豊かな食に感動」(19日) 函館を舞台とした映画「おいしい給食 Road to イカメシ」(2024「おいしい給食」製作委員会」、AMGエンタテインメント配給)が24日から新宿ピカデリーほかで全国公開されるに先立ち、先行上映と舞台あいさつが18日、函館市のシネマ太陽函館で開かれた。主演俳優の市原隼人さんが、作品の見どころや撮影の苦労を紹介した。
★迫力満点、歴史絵巻に歓声(20日) 第55回箱館五稜郭祭(協賛会主催)は最終日の19日、函館市本町の行啓通などで維新行列・音楽パレードを行った。今年で最後になった土方歳三コンテストの出場者11人と歴代の優勝者3人も隊列に加わり、戦闘パフォーマンスを展開。沿道には市民らが大勢繰り出し、迫力満点の歴史絵巻を見届けた。
★52人全国出場決める(20日) 今年度の第60回江差追分全国大会と第26回熟年全国大会の出場を選考する江差地区選抜大会が19日、江差町文化会館大ホールで開かれた。一般の部に56人、熟年の部(70歳以上)に24人が参加し、審査の結果、一般40人と熟年12人の計52人の全国大会出場が決まった。
★一人親世帯13・3%(21日) 函館市がまとめた「市子ども・子育て支援に関するニーズ調査」によると、市内で児童生徒のいる世帯のうち一人親世帯の割合が13・3%だったことが分かった。2018年度の前回調査に比べ3・5ポイント減。祖父母同居の両親世帯は8・9%で同1・7ポイント減り、核家族化が進んでいる。就学前児童保護者では、放課後児童クラブ(学童保育所)の利用希望が同6・6ポイント増の56・1%に上り、学童保育のニーズが高まっている。
★宿泊税に疑問や反対の声(21日) 宿泊客から徴収する法定外目的税「宿泊税」の導入を目指す道と函館市は20日、宿泊事業者向けの説明会を渡島総合振興局でそれぞれ開いた。参加者からは課税による宿泊客の減少を懸念し、導入に反対する声が上がった。
★「函館ターン」街の象徴に(22日) スコットランド発祥のチェック柄「タータン」を通じ、函館を象徴する新たなデザインを発信しようと、「函館タータン協会」(会員12人、岡田暁会長)が発足した。柄にはレンガ倉庫の「赤」や津軽海峡の「青」など函館をイメージした色を用い、デザイン案を作成。現地スコットランドタータン協会への正式登録を目指すとともに「函館タータン」の周知を図る。
★「笑顔でつながる世界大会に」(22日) 函館フィンランド協会(島昌之会長)は20日、市亀田交流プラザで講演会「2024モルック世界大会イン函館を成功させるために!」を開いた。世界大会を主管する日本モルック協会代表理事の八ツ賀秀一さん(50)が講演し、函館大会には史上最多の672チーム、約3000人の選手が参加するとの規模を明らかにし「全世界の人たちが笑顔でつながる機会にしたい」と成功を誓った。
★空港に立ち食いすし店(23日) 函館空港国内線旅客ターミナルビル1階の中央エスカレーター付近に、立ち食いずし専門店「鮨みつや」がオープンした。JR函館駅前などで海鮮レストランを運営する三矢水産(若松町)が運営し、鮮度にこだわった海鮮ずしや丼ぶりを立ち食いスタイルで提供する。
★新幹線札幌延伸「早期完成を」(24日) 北海道新幹線建設促進道南地方期成会(会長・池田達雄北斗市長)の今年度の総会が23日、函館市内のホテルで開かれた。道新幹線の札幌延伸が予定していた2030年度末開業が困難になったことを受け、新函館北斗―札幌間の早期完成に向け、6月中に緊急要望活動を行うことを決めた。
★スルメイカ豊漁願う(25日) 今季の道南スルメイカ漁が6月1日に解禁するのを前に、函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(小甲大樹部会長、15隻所属)は24日、函館漁港で大漁祈願祭を開いた。神事を行い、今年度の豊漁と安全操業を祈った。昨季の取扱量は漁期ごとの統計を取り始めた2005年以降で過去最低を更新し、記録的な不漁が続く。漁師の豊漁への願いは切実だが、今季も厳しい漁模様となりそうだ。
★2隻同時入港(25日) ノルウェージャン・クルーズ・ライン社(米国)の「ノルウェージャン・スピリット」(7万5904トン)と、セレブリティ・クルーズ社(同)の「セレブリティ・ミレニアム」(9万1011トン)が24日、函館港に寄港し、5年ぶりにクルーズ船の2隻同時入港が実現した。雨天の中、下船した乗客はシャトルバスやタクシーに乗り込み、朝市や函館山へ出発した。