★道南でも津波観測（３日）　石川県能登半島で１日午後４時１０分ごろに発生した最大震度７の地震の影響で、気象庁は日本海沿岸南部、太平洋沿岸西部に津波注意報を発表した。速報値によると、津波は地震発生から約４時間後の同６時７分に奥尻町奥尻港で５０センチ、瀬棚港で同６時２６分に６０センチ、江差町で同７時４５分に３０センチのほか、奥尻町松江で微弱（午後６時１分）を観測した。津波注意報は２日午前１０時に解除され、同日午後３時現在、道南で津波による被害は確認されていない。
　★石段１３４段勇壮に（３日）　函館市谷地頭町の函館八幡宮（川見順春宮司）で２日、北海道和種馬（ドサンコ）が石段を駆け上がる「騎馬参拝」が行われた。３頭が１３４段を力強く駆け上がり、初詣の参拝客は年始の伝統行事を楽しんだ。
　★新春初売り、福袋盛況（３日）　丸井今井函館店（本町）は２日、新春の初売りを行った。福袋などを目当てにした大勢の客が開店前から長蛇の列を作り、店内は年始恒例のにぎわいを見せた。
　★タワーからご来光拝む（３日）　五稜郭タワー（中野恒社長）は１日、午前６時半から「元旦・日の出営業」を４年ぶりに行った。同８時ごろには前回を上回る約５１０人が来場。ご来光を拝み、１年の平穏を願った。
　★厳しい財政状況浮き彫り（４日）　函館市は、２０２２年度決算をベースに市の財政を一般の家計に置き換え、財政状況や今後の見通しなどをまとめた「市の台所事情」を作成した。自主財源に乏しく地方交付税などの依存財源に頼る脆弱な財政構造に変わりはなく、公債費など義務的経費の割合が高く財政の硬直化が進んでおり、他都市に比べ厳しい財政状況を示している。
　★思い出胸に「またね」（４日）　年末年始を道南など古里や行楽地で過ごした人たちのＵターンラッシュが３日にピークを迎えた。ＪＲ新函館北斗駅は帰省客に加え、２日夕に羽田空港で発生した航空機衝突事故の影響で新千歳空港や函館空港発の羽田行きの便が欠航したため、北海道新幹線へ切り替えた乗客も見られた。
　★行修者代役に経験者の加藤さん（４日）　江戸時代後期の１８３１（天保２）年から続き、昨年、道指定無形民俗文化財となった佐女川神社（町木古内、野村広章宮司）の寒中みそぎ神事（１３～１５日）の新たな行修者に函館市の会社員、加藤之康さん（２６）が決まった。加藤さんは過去に行修者の経験があるが、当初予定していた内定者が辞退したため、１年限りの代役に抜てき。加藤さんは「自分がやるしかないと引き受けた。役目を果たしたい」と話している。
　★地域活性化へ思い共有（５日）　２０２４年函館市年賀会（市、市議会、函館商工会議所主催）が４日、函館国際ホテルで開かれた。函館の政財界から６１０人が参加。新型コロナウイルス禍が明け、函館観光に回復が見える中、地域の発展を願い新年のあいさつを交わした。能登半島地震や羽田空港での日航機炎上事故を心配する声も相次いだ。
　★「常に住民目線で考えて」（５日）　道南の官公庁や企業は４日、仕事始めを迎え、函館市の大泉潤市長は新年の仕事始めにあたり、幹部職員３６人を前に市役所で訓示を行った。業務の執行で悩みや迷いがあった際には「答えは現場にある。現場に足を運び、声を聞き、行政の推進に反映させてください。常に住民の目線に立って考えることが必要」と求めた。
　★特別イベント開催へ実行委（６日）　函館市は、函館が舞台となる新作映画「名探偵コナン１００万ドルの五稜星（みちしるべ）」公開（４月１２日）に向け、作品と連動したイベントを開催するため「函館×名探偵コナン」特別イベント実行委を設立したことを明らかにした。委員長には、函館国際観光コンベンション協会の森健二会長が就任。函館ならではの描き下ろしイラストの制作などイベント内容の詳細を詰める。