救急医療機関の利用について
救急医療の分野では、患者の搬送をめぐる問題がマスコミなどで取り上げられる機会が増加し、「コンビニ受診」や「救急車のたらい回し」などという言葉を聞きます。救急医療機関は、夜間や土曜、日曜、祝日に突発的な症状(激しい頭痛、けがなど)で、緊急処置が必要な患者さんに診療を行う医療機関です。通常の診療時間帯の診察と違い、医療スタッフの数が少ないことから、限られた治療しか行うことができません。
「待ち時間が少なそう」「日中は仕事で行けない」「いつでも開いているから」という理由での受診は、入院や手術が必要な重症者の治療が困難になる要因になります。「意識がない」「骨折して歩けない」「呼吸困難」「激しい胸痛や腹痛、頭痛」「多量の出血」「広範囲のやけど」などの場合は、すぐに救急車を利用し受診してください。軽症なのか、病院を受診した方が良いのか迷う場合は、総務省消防庁では緊急度判定を支援し、利用できる医療機関や受診手段の情報を提供するアプリとして、全国版救急受診アプリ「Q助」を作成しています。
また、北海道では、成人や小児の緊急時に受診可能な医療機関の情報を、24時間体制で提供する「北海道救急医療・広域災害情報システム」があります。インターネットやフリーダイヤルでは(0120‐20‐8699)、携帯電話からは(011‐221‐8699)で情報を得ることができます。
小児でただちに医療機関にかかる必要があるか、家庭での対処方法などの相談が受けられる「北海道小児救急電話相談」として、短縮ダイヤル(#8000)または電話番号(011‐232‐1599)があります。突然の病気やけがは不安が強くなります。軽症なのか急いで受診をした方が良いのか迷う場合は、このようなシステムを利用し相談することで対処方法が分かる場合もありますので活用してみてはいかがでしょうか。
(ハコラク 2019年11月号掲載)
函館中央病院
函館市本町33-2
☎0138-52-1231(代)
http://www.chubyou.com/
■診療科目/ 内科、消化器内科、腫瘍内科、循環器内科
小児科、外科、整形外科、形成外科
心臓血管外科、皮膚科 産婦人科、耳鼻咽喉科
歯科口腔外科など全26科目
■受付時間/ 8:30~11:30、13:30~16:00
※土曜は午前のみ。診療科や時間帯によっては要予約。
■休診日/日曜・祝日・年末年始