脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師の役割とは
脳卒中という言葉を聞いたことはありますでしょうか。ニュースや新聞などで聞いたこと、見たことがある方が多いと思います。脳卒中とは、脳の血管が破れたり、脳の血管が詰まったりすることにより発生する疾患の総称です。脳卒中には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作があります。前兆がないため、突然の発症が多い病気です。症状は脳の損傷の程度によって変わってきますが、重症な場合だと命の危険性や障害が残ってしまうこともあるため、発症を機に生活が大きく変わることも予想されます。そのため脳卒中は発症の予防をすることが重要となります。また、発症してしまった場合には、早期の治療を開始することやリハビリテーションにより、後遺症を軽減させることが重要となります。
ここからは脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割について説明していきたいと思います。簡単に言うと、脳卒中を経験した患者さんが回復できるようサポートすることが脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割です。具体的にどんなことをしているかを説明していきます。脳卒中を経験した患者さんは、身体や心の状態が変化することが多いため、患者さん一人ひとりがどんな障害があるのかを確認し、その情報を元に適切な治療やリハビリテーションを受けられるようにサポートします。
また、患者さんがどんな運動や生活をしたら良いのか、どんな方法が回復を促すことができるのか、患者さんそれぞれの状態に合わせて考えていきます。脳卒中の治療は看護師だけでなく、医師や理学療法士などいろいろな専門家と連携して進めていきますので、その調整や相談をしながら患者さんに最適なサポートを提供していくことが重要な役割でもあります。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中を経験した患者さんができるだけ元気に日常生活を送れるように、リハビリテーションや生活のアドバイスを行う「回復のサポーター」としての役割を果たしています。
(ハコラク 2025年5月号掲載)