コーヒー香るレトロ喫茶で昔懐かしのナポリタンを
さっぱりとした口当たりのソフトクリームで有名な「コーヒールームきくち」は1973年創業。菊地良子さんが喫茶店「リヴァーサイド」を開業し、81年に現在の場所へ移転し今の店名に。現在は2015年に後を継いだ娘の津田美江さんが従業員とともに店を切り盛りしている。店内は磨き込まれたカウンターや深紅の布張りソファ席を備えた、昔ながらの雰囲気。散歩途中に訪れる年配の常連客、国籍豊かな観光客をはじめ、折からの昭和レトロブームを受けて、写真映えを意識した若い世代も顔を見せるという。
喫茶店の王道メニュー「ナポリタン」は、オープン以来不動の人気を誇る一皿。ハム、玉ネギ、ピーマンと具材の甘みや苦みをアクセントに、モチモチの太麺に甘酸っぱいトマトケチャップが良く絡む力強い味わいで、フォークが止まらなくなること請け合い。ネルフィルターで丁寧に淹れたドリップコーヒーの香りを深く吸い込めば、体にほんの少し残っていた眠気が抜けていく。
(ハコラク 2024年6月号掲載)
COFFEE ROOM きくち
函館市湯川町3‐13‐19
☎0138‐59‐3495
9:30~18:30
(ソフトクリームのテイクアウトは19:00まで)
無休 禁煙
P有り
店内のみキャッシュレス決済利用可