50年で築いたこだわりと伝統の職人技を伝え
変わらぬ味をもっとおいしく
開業52周年を迎える「函館とんき」は、創業者の川上誠さんが、森町で総菜店を営んでいた母親と松風町で立ち上げたとんかつ店。現在は大阪の和食店で経験を積んだ次男の準平さんを中心に、大門店、五稜郭店、朝市店の3店舗を運営。とんかつやエビフライの定番に加え、名古屋名物のみそカツや旬魚介をさばくホタテ、ベニサケのフライなど季節限定品を増やし、かけそばにかつを乗せる大門店の「のっけそば」など、各店限定メニューも人気を集める。
厳選する豚肉に注文を受けてから粉付けするとんかつは、耳の部分も配合する粗めの特注生パン粉のまぶし方や揚げ加減の見極めに職人技が光り、50年以上継ぎ足す油で揚げることで、キツネ色の衣もサクッと旨みある味わいに。定食に欠かせないごはんは特製ブレンド〝とんき米〟をガス窯で炊き、コンブでダシを取るみそ汁と付け合わせのキャベツと共に、それぞれ1回お代わり無料のサービスも続ける。「揚げ手が変わっても店の味が出せるよう技を伝えていきたい」と、受け継ぐこだわりを丁寧に積み重ね、変わらぬ味に磨きをかけている。
(ハコラク 2025年6月号掲載)
函館とんき 大門店
函館市松風町5‐13
☎0138‐22‐3998
11:00~14:30
16:00~20:30
(各30分前L.O)
無休 禁煙
P有り
キャッシュレス決済利用可