木彫り熊や牛をモチーフに創意工夫を凝らす
■くら屋菓子舗
「くら屋菓子舗」は、1969年創業の和洋菓子店。地元の食材を使った菓子作りに取り組む倉地勝美代表は、八雲町発祥の木彫り熊を広めようと「幻の帽子熊どら焼き」を発売。〝帽子熊〟は、木彫りの技法・面彫りの一種「ハツリ彫り」を生み出した柴崎重行さんの昭和初期の作品で、帽子や毛を細かく彫り込んだ愛らしい熊の表情をミニサイズのどら焼きに焼き印した。軽い口当たりの皮で挟んだ道産小豆で炊くあんと国産バターは相性が抜群。地域の人のおやつとしても親しまれ、木彫り熊の歴史を日常にも伝えている。
八雲町東雲町64‐1
☎0137‐62‐3231
9:30~18:00
(日曜・祝日は9:00~17:00)
火曜定休 P有り
キャッシュレス決済利用可
■クレールいとう
昨年12月に表通りへと移転リニューアルした「クレールいとう」は、パンや和菓子、洋菓子などジャンル豊富な商品を提供する1950年創業の菓子店。現在は3代目の伊藤俊次代表が、老舗の味を継承しながら八雲町や近隣市町産の食材を生かす新商品を打ち出している。「八雲町といえば〝ベコ〟」と、販売してから半世紀以上、広い世代に愛されている乳牛をかたどった最中「べこもなか」が有名で、中は自家製の道産小豆を炊いた小倉あんと抹茶あんの2種類。軽やかな皮の食感と中のあんのしっとりとした舌触りの絶妙なバランスが楽しい。
八雲町本町234‐4
☎0137‐62‐2856
9:00~18:00
(日曜は10:00~)
無休 禁煙
P有り
キャッシュレス決済利用可
■永井製菓
サクサクとした食感の薄焼きと、バリバリとしっかりした歯応えの厚焼きの手作りせんべいを、味も多彩に揃えるせんべい専門店「永井製菓」。2代目の永井達郎代表が八雲町産の卵や牛乳、バター、道産小麦など厳選素材を使い、1963年創業以来の製法でふるさとの味を守り続けている。「やくもせんべい」はかわいらしい牛が、「八雲の木彫熊」は柴崎重行さんの木彫り熊の焼き印が入った愛らしいお菓子で、甘さ控えめの素朴な風味が懐かしさを誘う。
八雲町住初町53
☎0137‐62‐2895
8:00~18:00
日曜定休 P有り
(ハコラク 2023年10月号掲載)