★函館市電、5月は7割減(5日) 函館市電の4、5月の乗客数は前年同期比を大幅に下回った。新型コロナウイルス感染拡大の影響が色濃く反映され、特に5月は同68・5%減の15万6000人(速報値)と例年にない下げ幅を記録した。緊急事態宣言が解除された以降は一定の利用者数が戻りつつあるが、例年見込まれる修学旅行生や観光客の激減もあり、集計中の6月も厳しい数字が予想されている。
★「道産子追憶之巻」、日本画の名品展始まる(5日) 道立函館美術館の特別展「道産子追憶之巻と日本画の名品 道立近代美術館コレクション選」が4日、同館で始まった。滝川市生まれの岩橋英遠(1903-99年)による「道産子追憶之巻」など北海道を代表する日本画家が手掛けた作品を展示している。
★障害者就労支援で農業の人手不足解消、農福連携進む(6日) 七飯町内で、農業の人手不足を解決し、障害者の働く場所を創出する「農福連携」の取り組みが進んでいる。社会福祉法人函館恵愛会(函館)とJA新はこだて七飯基幹支店が提携し、就労支援施設利用者9人がJA農産センター(大中山7)でカーネーションの選別作業に携わっており、道内でも先駆的な事例として注目される。
★中国発のSF「三体」最新巻、函館高専泊教授が翻訳(6日) 異星人と人類の科学技術による闘争を描いた中国のSF小説「三体」シリーズの続編「三体II」(劉慈欣=りゅう・じきん=著、早川書房)の日本語版が発売された。同書の下巻では、函館高専教授の泊功さん(53)が日本語訳にかかわった。
★新型コロナ対策で函館市が24億円の補正予算案(7日) 函館市の工藤寿樹市長は6日に記者会見し、新型コロナウイルス対策の第3弾として総額24億629万円の補正予算案を発表した。感染の有無を調べるPCR検査機器を増設するほか、ひとり親世帯の一部や公立はこだて未来大生などに給付金を支給。北東北3県と連携したプロモーションにも取り組み、引き続き経済、観光の再生に力を注ぐ。
★ワークラボ函館開設(8日) IT(情報技術)を駆使した新しい働き方の創出などを目指す研究拠点「ワークラボ函館」(函館市五稜郭町)が今月から本格稼働し、データ収集などの活動をスタートさせた。人口減少や高齢化の課題先進地域である函館を研究土台に、函館発の最先端事業の創出や高度情報処理技術者の育成が期待されており、地元の高等教育機関の受け皿としても注目されている。
★上磯中吹奏楽部がライブ配信(8日) 上磯中学校吹奏楽部は6日夜、市総合文化センターかなでーるで、新型コロナウイルスの感染防止対策を図りながら演奏会「ハッピーコンサート」を開き、演奏の様子をインターネットで配信した。気迫のこもった“上中サウンド”が大ホールに響き渡った。
★夏休みに函館市が学び、遊びの場確保(9日) 新型コロナウイルス感染症の流行で例年と違う夏休みを迎える児童の学習と遊びの場を確保しようと、函館市教委は8月3~7日に特別週間を設ける。「はこだてっ子 学び・遊び 応援週間」と題し、小学校3校でプールを開放するほか、社会教育施設で講座やイベントを展開する。
★国立病院に形成外科外来(10日) 国立病院機構函館病院(函館市川原町18、加藤元嗣院長)は今月から、形成外科外来を開設した。これに伴い、「高気圧酸素治療装置」を導入。形成外科専門の登有紀医師が担当し、診療内容の充実を図る。
★コロナ後の経済活動本格化(11日) 函館市は10日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた経済活動を本格化する取り組みを始めた。プレミアム付き商品券などの引き換えがスタートし、市内のホテル・旅館などの宿泊者1人当たり2000円を進呈するグルメクーポンも配布を開始。市が1台当たり15万円を助成する市内バス事業者が企画した市民向け日帰りバスツアーも運行し、地域経済の回復に期待が掛かる。
★江差屏風の動植物を調査、道教育大三上教授ら(11日) 道教育大函館校の三上修教授(46)らは、江戸時代中期の松前藩の絵師、小玉貞良が描き、当時の江差町の繁栄ぶりを伝える「江差屏風」を題材に「江差屏風に描かれた動植物」と題した論文を発表した。論文では町内の生態調査や文献調査を通じ、絵中に登場する動植物の推定に取り組んでいる。