函館新聞電子版

ドクターコラム/函館おおむら整形外科病院 院長 大村直久さん

 帯状疱疹・帯状疱疹後
 神経痛の新規発症・ 再発予防ってできるの?

 皆さん、〝水ぼうそう(水痘)〟はご存知でしょうか?これは、初めて〝水痘・帯状疱疹ウイルス〟に感染して、発症した際になります。このウイルスは発疹が消えた後も体内で消えずに何十年も潜み、加齢・疲労など免疫力が低下した際に再度活性化し発病するのが〝帯状疱疹〟です。ウイルスが神経に沿って移動し、帯状に発疹・痛み・しびれ、時に麻痺まで生じてしまう恐ろしい病気です。
 帯状疱疹は50歳以上になると急激に増え、80歳までに約3人に1人が発症し、昨今の高齢化により、その発症率は年々上昇しています。そのうちの3割が難治性の「帯状疱疹後神経痛」に移行し、激痛が数カ月、時に十数年、昼夜を問わず続きます。この神経痛は、神経の支配領域に沿って現れ、運動神経を傷つけると、麻痺や排尿障害などを生じ、感覚神経(目・耳)を傷つけると視力低下、難聴が永続的に生じます。ラムゼイハント症候群(顔面神経麻痺・耳痛・めまい)もこのウイルスで生じます。
 帯状疱疹の予防接種は2020年までは、弱毒生水痘ワクチンのみで、予防効果が60歳台64%、70歳台41%、80歳台18%と低く、また予防期間も2年前後と短く、まれに帯状疱疹そのものを発症してしまう欠点があります。
 2020年1月にその欠点を補うべく、新しい組み換え帯状疱疹ワクチンである「シングリックス®」が発売となり、接種が始まっています。これは2回接種(2カ月間隔)で終了するタイプの不活化ワクチンで、予防期間は最低でも10年と言われ、免疫抑制薬使用中、がん闘病中の方なども接種が可能です。50歳以上が対象のワクチンとなっており、予防効果は全年齢層において奏効率97・2~97・5%と高く、6日以上空ければほかのワクチンを接種することができます。
 痛み、予防接種でお悩みの際は、お気軽にお近くの麻酔科・皮膚科にご相談ください。
(ハコラク 2021年11月号掲載)


略歴
平成18年、岩手医科大学医学部卒業。北海道大学付属病院、JA厚生連帯広厚生病院、旭川医科大学附属病院(麻酔・蘇生学講座)、JA厚生連遠軽厚生病院、函館五稜郭病院勤務を経て、平成26年8月より函館おおむら整形外科病院麻酔科に勤務。令和元年10月より院長に就任。

函館おおむら整形外科病院
函館市石川町125-1 
☎0138-47-3300
http://www.ohmura.or.jp
■診療科目/整形外科・麻酔科(大村直久)
      リハビリテーション科
■診療時間/月~金  8:30~11:30
          14:00~17:00
                   土       8:30~11:30
■休診日/日曜・祝日

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