透明なスープは優しい口当たり
飽きのこないメニューが揃う
末広町電停近く、赤い店舗テント看板が目印の「西園」は、釜谷敏雄店主と京子さん夫妻が暖簾を掲げて今年で37年の〝街の食堂〟。ラーメンを中心にかつ丼やカレーライス、日替わりのランチメニューなどを揃え、常連客から観光客まで広く愛されている。ラーメンのベースになるスープは豚骨、鶏ガラ、コンブ、野菜をコトコト煮込み、4時間かけてじっくりと旨味を抽出。軽い口当たりながらコクがあり、体に染み渡るような優しさ。函館らしい味を懐かしみ、地元を離れた昔なじみが帰省中に顔を見せにくることもあるという。看板メニューの「ネギラーメン」(塩・720円)は、まかないから生まれたメニューで、細切りにしたネギとチャーシューがたっぷり。朝7時半から仕込みに取り掛かる釜谷店主は「飾らず自然体で続けてきた。元気なうちは今まで通り続けていきたい」と話し、コツコツといつも通り丁寧に仕事を積み重ね、変わらぬ味を提供している。
(ハコラク 2022年12月号掲載)
西園
函館市末広町19‐14
☎0138‐27‐1943
11:30~18:30
日曜定休
禁煙 P有り