★3町会館で子の居場所づくり(17日) 函館市は新年度、小学生を対象に市内3町会館で学習支援をきっかけとして安全で安心できる居場所づくりを進める事業を新たに始める。子どもの数が多い市内北部・北東部の町会館3カ所で、週に1回平日放課後に2時間程度の実施を見込む。指導員が学校の宿題など学習面のサポートを行うほか、悩みを抱える子どもには相談やアドバイスをする。多様な子どもの居場所づくりを推進し、子どもの健やかな成長につなげる。
★交通系IC利用開始(17日) JR北海道は16日、函館―新函館北斗間の6駅で、交通系ICカード「Kitaca(キタカ)」の利用を開始した。紙の切符を券売機で買う手間が省け、利便性が向上した。キタカは札幌を中心に道央圏で導入されていたが、新たに利用可能エリアを拡大。函館エリアは函館、五稜郭、桔梗、大中山、七飯、新函館北斗の6駅。Kitacaのほか「ICAS nimoca(イカすニモカ)」を含む全国相互利用可能な交通系ICカードをタッチし改札機を通過できる。
★心房細動による脳梗塞予防(19日) 市立函館病院(森下清文院長)は、不整脈の一種、孤立性心房細動による脳梗塞を予防するための「ウルフ―オオツカ手術Ⅱ法」と呼ばれる左心耳閉鎖手術に道南で初めて成功したと発表した。執刀した心臓血管外科の石川和徳主任医長は「患者の体への負担が少ないなどメリットの多い手術が道南でもできるようになった」と話している。
★通知書手に恩師と笑顔(19日) 道内公立高校の2024年度入試の合格発表が18日、一斉に行われた。各校は午前10時に合格者の受験番号をホームページ上で発表。函館市内の中学校では、志望校合格を果たした3年生が母校を訪れ、教員から合格通知書を受け取り、恩師と喜びを分かち合った。
★石戸、若佐氏一騎打ち(20日) 任期満了に伴う松前町長選が19日、告示された。ともに無所属新人で、自営業、石戸保氏(50)と前副町長、若佐智弘氏(63)=届け出順=の2氏が立候補し、5日間の選挙戦に突入した。投開票は24日。
★10人が無投票当選(20日) 任期満了に伴う知内町議選(定数10)が19日告示され、現職7人、元職1人、新人2人以外に立候補者がなく、無投票当選となった。町議選の無投票は2016年以来。
★赤く焼ける夜空脳裏に(21日) 1934(昭和9)年の函館大火から21日で90年。函館市住吉町から出た火は市街の3分の1を焼き尽くし、焼失建物は1万1105棟、2166人が死亡する未曽有の惨事だった。27(昭和2)年1月生まれの吉田チヨさん(97)=函館市弥生町=は当時7歳。山背泊町(現入舟町)の自宅から見た赤く焼ける夜空など、脳裏に浮かぶ当時を語り出した。
★園内に歓声響く(21日) 函館公園内の遊園地「こどものくに」(青柳町)が20日、今季の営業を開始した。春らしい陽気に恵まれ、大勢の家族連れが足を運び、園内に子どもたちの歓声が広がった。
★函館大火90年、記憶後世に(22日) 1934(昭和9)年に起きた函館大火から90年(91回忌)となった21日、函館市大森町の市慰霊堂で函館大火殉難者慰霊法要がしめやかに営まれた。市消防本部は若松町の若松南埠頭(ふとう)で消防訓練を行い、再発防止への誓いを新たにした。
★希望胸に未来へ一歩(22日) 公立はこだて未来大(鈴木恵二学長)は21日、卒業式と大学院修了式を同大体育館で開いた。学部生231人が卒業、大学院博士(前期)課程68人、博士(後期)課程1人が修了を迎え、未来への一歩を踏み出した。
★クルーズ船58回入港へ(23日) 函館市は22日、函館港への2024年度の大型クルーズ客船入港回数が58回になると発表した。過去最多だった19、23年度の47回を更新、道内港としても過去最多の入港回数となる見通し。新型コロナウイルス禍前から地元港湾関係者による地道なポートセールスが奏功したほか、コロナ明けに欧米人のクルーズ需要が大幅に増えたことなどが背景にある。
★漁業短期就業体験へ(23日) 函館市は新年度、漁業に興味を持つ人を対象に新たに短期就業体験に取り組む。市内での深刻な担い手不足を受けた対応で、仕事内容ややりがいを伝えるとともに、市内漁家での生活を体験し漁業の実態を知ることで、新規の就業者確保につなげる。7月に最長2週間でコンブ養殖を想定している。