人生100年に向けたフットケアを
フットケアと聞くと、どんなケアを思い浮かべるでしょうか?疲れた足を癒やすマッサージやネイルケア、はたまた医学的(治療的)なケアを想像するでしょうか?どんなフットケアにも目的や効果がありますが、医療フットケアには5段階あります。
第1段階は足の健康維持や気分転換のためのケアで、「足の観察、保温、保湿、爪切り」があります。第2段階は足病変リスクのある足に対する予防的フットケアで、「たこ・うおのめ・靴擦れ・白癬(水虫)の処置など」です。第3段階は「軽度の足病変に行う医療的フットケア」、第4段階は「中~重度の足病変に対する積極的治療」、第5段階は「積極的治療の適応とならない足の対症療法」となります。第4~5段階では正常な足を保つことが難しく、生活の質が一変したり、最悪は命に関わる場合もあります。なので、足病変の発生や進行を防ぐためには、第1~2段階の「予防的フットケア」が大切ですが、まだまだフットケアの意義は浸透されていないのが現状です。
ここ最近では、学童期のお子様の陥入爪に悩まれる方もおります。爪がやわらかいため、どんどんむしって深爪となり、指先に埋まって前方に伸びにくくなって食い込み、炎症を起こすこともあります。また、足の成長が早いからと少し大きめの靴を履いたり、靴ひもをしっかり結ばずに脱ぎ履きしていると、靴の中で足は前方向に動き、つま先が靴の中で刺激を受け、巻き爪やたこ形成につながる可能性もあります。
フットケアの先達である足のナースクリニック代表・西田壽代さんのお言葉に、「『足を満たす』と書いて『満足』となります。足から体を、そして心も満たしてくれるケアが、1人でも多くの方に提供されるよう願ってやみません」とあります。二足歩行のヒトにとって「足」はなくてはならない存在です。人生100年と言われる時代、長く元気に歩ける足を作っていきませんか?
(ハコラク 2023年2月号掲載)
訪問フットケア&はいせつ相談所
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