日本の介護を学んで
私は、日本で介護を学ぶ技能実習生として、2020年12月にインドネシアから来日し、特別養護老人ホーム百楽園で働いています。来日するまでは、「日本語がうまく伝わるか」「日本人との人間関係は上手く築けるか」など、たくさん不安なことがありました。特に、私はイスラム教を信仰しているので、日本人がイスラム教に対し、どのような思いやイメージを持っているのかと考えていましたが、日本人の文化や考え方、宗教観を知ったことで、不安は無くなりました。
函館空港に着いた時、百楽園のたくさんの職員の方が空港に出迎えに来てくれて、歓迎会も開いてくれたことが嬉しかったです。また、配属前のオリエンテーションでは、これから働く上での大切なことを教えてくれたことが、とても印象に残っています。
百楽園では、指導担当職員の方々が、優しく教えてくれるお陰で、介護技術や高齢者との接し方だけではなく、日本の文化や歴史、生活習慣や食べ物など、さまざまなことを学ぶことができ充実しています。
初めの頃は日本語に慣れず、入所者の方々とのコミュニケーションを取ること、特に話の内容を理解することが難しいと感じていましたが、職員の皆さんとの交流や職場が準備してくれた日本語講師の先生からの指導により、昨年、日本語能力検定N2を取得することができました。現在、7月の日本語能力検定でのN1取得を目指し勉強しています。
今でも苦労することや悩みはありますが、「人間は失敗して成長する」という言葉を信じ、朝起きた時に、「今日も頑張って働こう!」と気持ちを奮い立たせ、毎日頑張っています。
私の夢は、昔から日本で働くことです。百楽園で働き2年が過ぎましたが、まだまだ介護の仕事や、日本の色々なことに興味を持ち、学びを増やしていきたいと思っています。これまで指導していただいた職員の方々には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも一生懸命に頑張ります。
(ハコラク 2023年4月号掲載)
特別養護老人ホーム 百楽園
函館市高丘町3-1
☎0138-57-7418
https://hyakurakuen.jp