「笑い」と「運動」で生活習慣病予防を
笑顔が少なくなると、意欲の低下や体調不良を感じることで、運動不足に陥ることがあります。コロナ禍で長く続いているマスク生活、今までより笑うことが少なくなっている方が多いのではないでしょうか?
今では、「笑い」や「運動」は生活習慣病予防に効果があり、「よく笑う人は病気になりにくい」と科学的に解明されています。「笑い」は、下腹部に力を入れて息を短く吐くことを繰り返していて、自然に腹式呼吸と同じ呼吸法をしています。1回に出入りする空気の量は、通常の胸式呼吸でおよそ500ml、腹式呼吸では最大2000mlにもなると言われています。
つまり、笑うことを繰り返すと体内に溜まっている二酸化炭素が体外に排出され、たくさんの酸素が体内に入りやすくなります。また、笑いで刺激された脳から分泌するホルモンのエンドルフィンは「鎮痛効果や多幸感」をもたらし、セロトニンは「心の安定を保つ」働きをします。さらにドーパミンは「モチベーション維持」の働きがあります。このように、「笑い」は、ストレス解消だけでなく、心身の不調を整えてくれる効果があることがわかります。
次に、「運動」ですが、ウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動をすることで、エネルギーが消費され、内臓脂肪が燃焼されやすくなります。また、筋肉の量が増えて代謝が良くなり内臓の動きが活発になることで、糖や脂質の代謝、血管や血管壁の伸縮性も改善され、肥満の予防や改善、血糖値やコレステロール値、血圧の状態の改善が図られます。このようなことから、「運動」は、糖尿病やその前段階でも耐糖能異常の予防に有効で、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳梗塞、大腸がんなどの発症リスクも低下させる効果があると言われています。
最後に、1人では難しいと感じる方でも、仲間と一緒だと「笑い」と「運動」も継続しやすくなります。デイサービスは「笑い」と「運動」の両方が叶う場所のひとつです。
(ハコラク 2022年12月号掲載)
よいあすデイサービスセンター
函館市本通2‐32‐1
☎0138‐31‐8000
■営業時間/8:30~17:00
(サービス提供は9:30~15:40)
■定員/1日18人