高齢者のQOLと筋肉
今、日本は超高齢社会になっています。「ただ長く生きる」という事よりも「よりよく生きる」「その人らしく充実した生活を送る」という「生活の質」=QOL(Quality Of Life)が重視されています。 このQOL低下の一因として筋肉量や筋力の低下があります。立ったり歩いたり姿勢を維持したりといった日常生活の基盤となる筋肉がQOLに強い影響を与える筋肉といえます。具体的には大腿部の大腿四頭筋と大腿二頭筋、お尻の大殿筋と中殿筋、腹筋群、背筋群が挙げられます。これらの筋肉を鍛えるトレーニングを継続的に行う事、また日常から活動的な生活を送る必要があります。
若年層の方にとって、筋力不足によって日常生活に支障が出てQOLに影響を与えるという事はまずありません。ところが加齢に伴う筋肉量や筋力低下は深刻な問題となり、それによって日常生活に支障が出る事があります。場合によっては介護が必要となる事もあります。介護の必要がなく充実した生活を送るためにも筋力トレーニングは大切です。
そこで私は「貯筋」をおすすめします。「貯筋」とは老後の生活に向けて筋肉を育て、貯めていく事です。筋肉は急につける事はできませんが、しっかり継続をする事で筋肉量が増え、健康で丈夫な体になります。思いつきで運動をするのではなく、運動をする習慣を生活の中に取り入れる事が大切です。
欲しい物があったとき、貯金があればすぐ買う事ができるように、筋肉もいざというときのために貯めておきます。そうする事で、例えば突然病気になってしまって入院しても、退院後に早く元の生活に戻れる可能性が高まります。また、お金は使うと減ってしまいますが、筋肉は使えば増えて丈夫になります。ぜひ、皆様も「貯筋」をして充実した生活を送りませんか。
(ハコラク 2023年3月号掲載)
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