バルタラッチャカリー
２０２２年にテイクアウト専門のスパイスカレー店としてオープンした「スパイス二朗」は、昨年イートインのできる店舗に移転。牛や豚を食べないヒンドゥー教徒が多い北インド生まれのバターチキンカレー「ムルグマカニ」を定番に、客の要望に応えて豚肉や魚介を取り入れた南インド系の個性的なカレーも用意。10種類ほどあるカレーは、付け合わせに地元農家から仕入れる旬野菜を使った酢漬けや炒め物をたっぷりと味わえることでも人気を集める。
「バルタラッチャカリー」は、この店１番の辛口カレー。〝バルタラッチャ〟にはローストしてペーストにするという意味があり、赤トウガラシ、粗挽きのココナッツ果肉、ホールブラックペッパーなどを煎ってからミキサーに掛ける特製ペーストが味の要。このペーストを煮詰めたトマトと合わせ、さらに青トウガラシやショウガを加えてから、赤トウガラシとマスタードで香り付けしたオイルを掛ける〝辛味の３度使い〟で、複雑でふくよかなスパイスの風味を逃がすことなくキリッと刺激的な辛さに仕上げる。爽やかでクセになる後味が暑さに負けない活力をくれる一皿だ。
（ハコラク ２０２４年８月号掲載）
北インド系無水カレー
スパイス二朗
函館市宝来町２２‐９
☎０１３８‐７８‐１０１５
１１：３０～１５：００
１７：３０～２１：００（２０：３０Ｌ．Ｏ）
※金・土曜は２１：００～バー営業
日曜定休 （月曜はランチのみ営業、ほか臨時休業はＳＮＳで告知）
禁煙 Ｐ有り
キャッシュレス決済利用可
夏に食べたい 辛旨料理④／スパイス二朗
福島町産黒米入りのご飯は、「バルタラッチャカリー」（１，１００円）のスパイシーな味わいと好相性。付け合わせは野菜の仕入れで内容が変わり、この日は白カブのシークワーサークミン漬けやゴーヤのナンプラー炒めなどが登場。
素材の水分だけで煮込む「ムルグマカニ」は、１２種類のスパイスとホロホロの鶏肉、タマネギ、トマトの旨みが濃厚。、
イカ墨入りの「ブラック」やホウレンソウとからし菜入りの「グリーン」も人気。
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