函館市は、市内の観光名所・八幡坂で、一部の人が車道で長時間にわたり写真を撮影し車の通行を妨げるなどのマナー違反が急増したため、昨年9月~今年2月にマナー啓発の巡回を行った事業の結果を公表した。英語対応ができるスタッフが1日4~8回程度坂を巡回し滞在していた人数を調べたうち、約15%、5335人に車の交通の妨げや私有地侵入といった迷惑行為があった。
市によると、昨年1~2月、車道での写真撮影に対する苦情が急増。加えて、坂上部の函館西高校の敷地内に無断で侵入し撮影する人もいるほか、ごみの増加、地域住民の生活環境の悪化にもなっているという。
マナー啓発事業は、坂に面する北海道国際交流センター(HIF)が業務を受託し、スタッフが坂一帯を巡回。観光客にマナー順守を呼び掛けるとともにヒアリング調査も行い、違反の多いエリアや時間帯、国籍を記録。2月12日からは二十間坂でも1日1回巡回した。
26日に市消防本部であった意見交換会には市やHIF、函館西署の担当者ら18人が参加。HIFがマナー啓発業務の詳細や実態を報告した中で、啓発としては(取り締まりなどができず)課題が浮き彫りになったとの実情を伝え、音声の注意喚起と組み合わせる提案もあった。観光客が美しいロケーションで記念撮影するなど函館滞在を楽しんでもらうのと、マナーを守ってもらい地元住民も困らないための今後の取り組みの方向性を共有した。
市は、啓発業務を新年度も継続し、事業費206万円を措置。市観光部は「見えた課題と関係者からもらった意見を踏まえ、新年度は一層良い形で進めたい」としている。(竹田 亘)



