笑顔で暮らせる環境を作るためにできること
現在、日本の65歳以上の人口は、3500万人を超えており、2042年にピークを迎え、その後も75歳以上の人口は増加し続けることが予測されています。そのため、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築が厚生労働省より推奨されています。
私たちが住む函館の人口は減少傾向で、さらに高齢化率については、国や道より高く、今後もその傾向は続くものと考えられています。このことからも、今後在宅生活において、訪問看護・介護などの支援・サービス提供が必要不可欠になっていると、私自身も強く思い考えさせられる部分であります。
今現在、当ステーションで訪問させていただいている主な看護内容は、病状観察、服薬管理、身体の清潔保持、褥瘡予防・処置、排泄の援助、がんの末期における病状観察・点滴などの施行となっています。環境・物品が整っている病院環境とは違い、在宅での看護サービスの提供は、利用者様のさまざまな生活環境の中、限られた物品、限られた時間でそれぞれに合ったサービスを安心して受けていただけるかが重要となってきます。また、利用者様・ご家族様の精神的ケアも大切なケアのひとつと考えております。訪問した際には、利用者様・ご家族様のお話を聞いて精神的負担になっていることはないか、病気に対しての思いなどを傾聴し、各医療機関・ケアマネージャーなどと情報共有・連携し安心して在宅生活ができるよう関わっていくことが必要と考えます。
私自身、訪問看護に携わって間もないですが、病院経験を生かし、「笑顔」「感謝」「支えあい」を大切に、地域の皆さまが安心して笑顔で暮らせるような環境作りのお手伝いをしていきたいです。(ハコラク 2022年11月号掲載)
訪問看護ステーション エリー
函館市本通2‐52‐11
☎0138‐76‐1072(24時間受付可能)
■サービス提供時間/9:00~18:00
(土曜は8:30~12:30)