日々技を磨き上げ 四季折々の地場食材と
日本料理の魅力を広める
伝統的な日本料理から創意工夫を凝らしたアラカルトまで、贅を尽くした和のもてなしを届ける「炭火割烹菊川」。花板の菊池隆大さんは、「どんな人が、どんな思いで作った食材なのか、地元の食を発信するのも大切な仕事」と、毎週生産者を訪ねては自ら収穫も行い、四季の道南食材を主に使い腕を振るう。「食は世界共通の文化。技術さえあれば、たとえ言葉が通じなくても人を幸せにできる」との思いを原点に、包丁を握って約20年。和食器の絵柄が艶やかに透けるフグの刺身「てっさ」をはじめ、ウナギやスッポンの調理も得意とし、磨き上げた技を後進にも惜しみなく伝えてきた。今年4月には、紹介制で1日1組だけが予約できる別邸「菊川はなれ」を立ち上げ、ライブキッチンのあるカウンター6席のみの店内で、予約者専用に用意するコース料理を提供。見事な包丁さばきを披露し、引きたてのダシを芳醇に香らせ、繊細な盛り付けで目を喜ばせる…。研ぎ澄まされた日本料理の魅力を函館から広めようと挑み続けている。
(ハコラク 2022年9月号掲載)
炭火割烹 菊川
函館市五稜郭町32‐19 久米センタービル1F
☎0138‐55‐1001
17:30~24:00
日曜定休
禁煙
キャッシュレス決済利用可