“本町のパパとママ”と呼ばれて20年
店の心を次世代にも伝えていく
あっさりとしながらコクを感じる「函館塩らーめん」やビールにぴったりの名物「焼きワンタン」。深夜営業のラーメン店「ひらき家」は、豚の丸骨や丸鶏から旨みを引き出す清湯スープの一杯が飲みの締めに愛され、本町に欠かせない一軒として人気を集める。
店が最もにぎわうのは深夜0時過ぎ。「ここのラーメンを食べないと一日が終わらない」と言って訪れる地元の常連客に、20年来味を築く小本優三さんは、妻の久美子さんと共に“パパ、ママ”と呼ばれ親しまれてきた。夜の街で働く女性たちの中には二人に会うためだけに足を運ぶ人もおり、「商売冥利に尽きる。この辺りには30人位娘がいるよ」と嬉しそうに話す。
「店に来てくれる理由は味だけじゃない。顔を見てほっとしてもらえる、そんな自分のお客さんを作りなさい」と従業員に教えてきた小本さんは、人材の育成を見据え2017年に昼も営業する「二代目 ひらき家」をオープン。来年には2人の従業員が店の看板を背負い独立することが決まり、「ひらき家」の味と心を脈々と伝えていく。
(ハコラク 2021年1月号掲載)
元祖らーめん ひらき家
函館市本町10‐1
☎0138‐31‐6633
22:00~翌4:00
日曜定休 喫煙可
らーめん二代目 ひらき家
函館市本町7‐23
☎0138‐53‐5533
11:00~15:00
17:00~翌4:00
月曜定休 喫煙可