奥深い味わいがクセになる
〝シャバシャバ〟のスパイスカレー
静かな住宅街に今年2月オープンした「カレーのポッケ」はコの字型カウンター席のみのこぢんまりとした〝隠れ家〟のような店。ここで味わえるのは、とろみのない〝シャバシャバ系〟のスパイスカレー。「道南でも珍しいものを食べてもらいたい」とオーナーシェフの内池久美子さんが、東京の有名店を食べ歩いて味や食感をつかみ、試行錯誤の末にオリジナリティーのあるこん身の一皿を確立させた。苦みやえぐみを感じさせないように調合した十数種のスパイスと、肉や野菜の旨味がたっぷり溶け込んだスープが出合い生み出されるのは、奥深いながらもあっさりとした味わい。毎日でも食べられるよう胃にも優しい配合で、喉をスッと滑り落ちていくスープがクセになると通う人も多い。辛さは10段階から選べ、小さな子供でも食べられるようにハチミツやココナッツミルクを加えて甘くも出来る。「店名のポッケはアイヌ語で温かいという意味。お客様にとって温かい場所になれれば」と言う内池さんの心地良いもてなしも、常連客を引き付ける魅力なのだろう。
(ハコラク 2020年12月号掲載)
カレーのPOPKE
函館市港町3‐13‐3
☎080‐9615‐9374
11:00~15:00
17:00~20:00(19:30L.O)
日・月曜定休
P有り(2台) 禁煙