積み重ねた努力と経験が詰まった
熟練シェフの技が光る本格洋食
大野新道沿いで2014年から営業する「洋風ダイニングふじい」。北海道知床・斜里町のブランド豚「匠の豚サチク麦王」を使うステーキ、とんかつをメインに地元野菜や選りすぐりの素材で作るハンバーグ、エビフライ、オムライスなどを提供。オーナーシェフの藤井政美さんは19歳で料理の世界に入り21歳でレストランの料理長に抜擢され、和食や中華、イタリアンなどさまざまなジャンルを経て独立し、料理人歴は50年。そんなベテランシェフが腕を振るう本格料理を肩ひじ張らず味わえる町の洋食店として、老若男女のお腹を満たしている。
函館に移住して4年以上、市内近郊の名だたる飲食店には足を運んだという大和田さん。中でも「ふじい」は「洋食を食べたい時はここ」と3年前から月に1度は来店。同じくこの店のファンという妻と二人で訪れる。これまでさまざまなメニューを味わったが、すべてに共通するのが、オーソドックスな味付けの中に感じる奥深さ。「修業時代から貪欲に練習、勉強してきた藤井さんの経験などが垣間見える」と料理人の勘が働く。
牛すじや野菜のエキスが溶け込んだ2週間以上かけて仕上げるデミグラスソース、しょう油や味噌、日本酒など和の調味料を隠し味に使うタレ…加工品は使わず、すべて一から仕込み、肉の下処理まで一人でこなす藤井さんの料理と姿勢はいつも刺激に。「おいしいものが好きな気持ちは誰にも負けない。厨房で死ねたら本望」と一皿一皿に全力投球する大和田さんをさらに発奮させてくれる。
(ハコラク 2025年4月号掲載)
洋風ダイニング ふじい
函館市港町1‐15‐26
☎0138‐62‐5055
11:30~14:45
17:00~20:30
(各45分前L.O)
水曜定休
禁煙
P有り
キャッシュレス決済利用可