焼き鳥を頬張り弾む会話で活力充填
野球がつないだ縁を大切に
2017年にオープンした「Ucchi」は、店主の内田雄介さんが母やスタッフとともにもてなすアットホームな焼き鳥店。五稜郭バルのP-1グランプリで、焼き鳥店として初めてグランプリを受賞するなど、その腕前は折り紙付きで、一本一本細やかに焼き加減を変える串焼きを基本に、九州から取り寄せる「赤鶏たたき」や「馬刺し」などを揃え、老若男女問わず来店客の舌を満足させている。
久保さんが店に足を運ぶようになったのは、共通の趣味である野球がきっかけ。自身が監督を務める社会人野球チームと、内田さんが所属するチームが対戦したことで面識を持ち、内田さんの店の客として何度か顔を合わせるうちに親密になった。以来、朝野球大会シーズン中はほぼ毎週、オフシーズンでも月に1~2度、通うように。来店すれば知人がいたり、初対面の人とも内田さんを通じて打ち解け、どんどん友好の輪が広がる―。「話術やコミュニケーション能力の高さ、オープンキッチンからお客様の様子や好みを見極めて、柔軟に対応する接客スキル、豊富なメニューから察する研究熱心な仕事ぶりと、料理人として学ぶところがたくさんある」と心を掴まれた。
お気に入りの焼き鳥は、豚バラ肉。「塩、タレ、自家製味噌と味はその日の気分」と言い、大人数の時は刺身感覚で味わえる新鮮な白レバー、つくねといった自慢の味が顔を揃える「やきとり9本盛り」を注文。熱々で運ばれてくる串を頬張りつつ、ハイボールやチューハイを傾け、内田さんと他愛のない話題で盛り上がる。一緒に過ごす時間は何物にも代えがたい。
(ハコラク 2025年4月号掲載)
Yakitori BaseUcchi
函館市本町3‐13 ファンデーションビル1F
☎0138‐83‐2929
18:00~24:00(23:30L.O)
日曜定休(不定休あり)
喫煙可
キャッシュレス決済利用可