昭和感漂う懐かしさの中
厳選羊の珍しい一品を
老舗が立ち並ぶ電車通り沿いの風景に、白い暖簾がなじむ「炭火ジンギスカン いい田屋」は、2017年の羊肉の日(4月29日)に開業。飯田太平店主が夫婦で切り盛りし、昭和の風情を感じるこぢんまりと清潔感ある店内は、地元の人も観光客も肩を寄せ合いほっとできる居心地の良さがある。
扱う肉はシンプルに羊のみ。肉質は牧場の地域やエサの種類でさまざまに変わるため、オーストラリア産の中でもサシの入った程よい大きさの羊肉を選び、一つひとつ余分な脂を削ぎ落とし丁寧に筋切りして提供。七輪で焼くジューシーな「生ラム」は、南茅部地区産のコンブとショウガを利かせた自家製ダレに絡めて味わうとさっぱりとして箸が止まらなくなる。骨離れがよく旨みの濃い「ラムチョップ」や独特な食感をクセなく味わえる希少部位「ラムハツ」「ラム胸腺」「ラムタン」など、この店ならではのジンギスカンが目当ての旅行者や道外からのリピーターも多い。「函館に来たらここでジンギスカンを食べなくちゃ」と言われる確かな味と店主夫妻のもてなしが、小さな店内を連日にぎわせている。
(ハコラク 2024年4月号掲載)
炭火ジンギスカン いい田屋
函館市宝来町22‐1
☎0138‐27‐2929
16:00~21:30
(21:00L.O)
木・第3水曜定休
禁煙 P有り(1台)