医療の新常識 情報のアップデートを
鍼灸やマッサージなどを受ける時に、ツボという言葉を聞くことがあると思います。人間の体には「経絡」というエネルギーの流れがあると考えられていて、経絡の線上に存在する「経穴」というものが一般的にツボと呼ばれています。ツボは全身にあるとされていますが、特に大事な筋肉や血管、神経がある場所に点在していることが多いので、ツボがある場所に疲労がたまりやすく、疼痛が出やすいとも考えられます。
よく、痛いところを冷やした方が良いか、温める方が良いのかと聞かれます。以前はRICE処置(安静、アイシング、包帯などで圧迫する、心臓より高挙しておく)が、外傷の緊急処置の基本として考えられていました。あながち間違いではないのですが、けがをしてすぐの時以外は冷やさない方が早く治ることが最近分かってきました。例えば、運動や家事などで筋疲労や筋肉痛になったり、今の季節は雪かきなどでいわゆるギックリ腰になったり、また、スポーツ中に捻挫や打撲する時もあります。このような時に氷で冷やしたり、湿布を貼るよりも、入浴して全身の血流を良くしてあげる方が早く治りやすいそうです。
体の疲労や痛みは、放置しておくと悪化したり、慢性化するケースも少なくありません。けがや生活習慣に起因する不調は軽視せず、早めの治療開始を心掛けましょう。社会の「普通」が急速にアップデートされていく中で、これまでの医療の普通もこれからの普通でなくなるかもしれません。今まで常識と思っていた体のことも、もしかしたらもう新常識が主流になっているかもしれません。早めに病院や整骨院、鍼灸院で治療を開始するとともに、専門家に新しい「普通」を聞きに行かれてみてはいかがでしょうか。
(ハコラク 2019年2月号掲載)
堀江はり灸整骨院
函館市上野町7-51
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