高齢者と換気
世界的に新型肺炎コロナウイルスが流行し、皆様も常日頃から「手洗い」や「消毒」「換気」「マスクの使用」など感染予防に関する取り組みをたくさんされている事と思います。
その中で今回は「換気」についてお話させていただきます。
高齢になってくると体温調節をする機能が衰えてくる事から、体が寒さを強く感じやすくなってきます。また、北海道、そして函館も寒さが厳しい地域ですから、特に冬期間は寒さが理由で、窓を開けたりして「換気」をする高齢者の方は少ないのではないでしょうか?ですが「換気」のメリットはたくさんあります。
まずはコロナウイルスやインフルエンザのようなウイルスを室内から屋外へ流す事で、空気中のウイルスの濃度を薄くし、感染力を下げる効果が期待出来ます。また「換気」をしないと室内にカビやほこりがたまり、それが「菌」となって肺の病気の原因となったりする事もあります。それと「換気」によって新しい酸素が体に取り込まれる事で脳にも良い影響を与えることになり、それが「認知症」の予防にもつながるとも言われています。
高齢者の方だけでなく私たちでも「換気」をせずにいると、室内の二酸化炭素の濃度が濃くなり、眠気が強くなったり、思考能力も低下します。そういう時は窓を開けて新鮮な空気を吸い込む事で、体も気分もリフレッシュされますよ。
また、換気扇があるお宅は換気扇を作動させておくのも、有効な方法になりますね。
今後まだコロナウイルスによる外出自粛などが続く可能性もあります。その間どうしても自宅や自室に閉じこもりがちになってしまいます。出来れば2~3時間に一度は「換気」をし、そして適度に運動もしながらコロナウイルスにも負けず、いつまでも心身ともに健康で元気に楽しく過ごしたいですね。
(ハコラク 2020年6月号掲載)
デイサービスセンター ながだい
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