相手の目を見て
家族、友人、仕事上の関係者、利用者様など、人と会う場合、まず皆様は最初どうされますか。朝は「おはようございます」、昼を過ぎれば、「こんにちは」とあいさつされると思います。いつも顔を合わせる間柄なら略した言い方で声を交わす事もあると思います。
声を掛ける時は、普通相手の正面から声を掛けると思いますが、相手が今日はどういう気持ちなのか声を掛ける前に、相手の目や表情、態度を見てわかる事があると思います。体調が悪く元気がない、不機嫌でぶっきらぼう、明るくやる気に満ち溢れているなどなど、人それぞれ日によって感情や態度が変わってくると思います。介護現場では、職員同士で朝出勤時のあいさつが始まり、朝のミーティングや声掛けなど言葉を交わしていくのですが、話を聞く心ここにあらずの人、視線は別の事に意識がいって大事な話がきちんと伝わっていない事があります。あいさつにしても伝言にしても相手の目を見て声を掛ける、伝える、そして聞く。話す側と聞く側は「相手の目を見て」を行うと伝わり方が変わってくると思います。
利用者様にあいさつすると、職員の話す言葉をそのまままねして返すだけで、あいさつもそっちのけで自分の今朝起きた出来事を長々と話し出す、その日の天気の話からするなど、利用者様の多種多様な話が見受けられますが、利用者様の話している時の視線や目の動き、態度でどういう感情で話しているか分かってくることがあります。人によっても日によっても変わり毎日同じことがありません。
相手の目や視線を見て声掛けをするよう意識する、相手の元気がない場合は明るく大きく声掛けする、そっとしてほしい時は軽く穏やかな声掛けをしてあげるなど、相手の状態、状況に合わせて声を掛けてみるのはどうでしょうか。きっと相手側の気持ちを捉える事ができ、信頼関係も生まれるのではないかと考えます。
(ハコラク 2019年5月号掲載)
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