函館の美味と熟練の伝統技法で目の前の一組のために
腕を振るい未体験の感動を生み出す
昨年10月、西部地区の歴史的建物内にオープンした「王様の食卓」は、埼玉県から移転した1994年創業のフランス料理店。オーナーシェフの大和田司さんは、東京の老舗高級ホテルやフランスで修業し、代官山の名店で総料理長を務めた後、独立。40年の料理人人生の集大成として、「北海道の素晴らしい素材をフレンチの技法で組み立て、新たな感動を作りたい」と、新天地に函館を選んだ。手掛けるのは、地場の新鮮なシーフードや道産ジビエがメインのクラシックなコース。フランス料理の起源は、14世紀ルネサンス期の宮廷料理とされ、「料理人とは本来、王様の健康を預かる仕事だった。利用シーンはもちろん、お客様の食べたいものやその日のコンディションを考え、どこまで心を砕いて料理できるかがこの店のテーマ」と、1組ずつ異なるコースを用意し、ゲストとの対話の中で提供内容を変えることも多い。「おいしいものが好きな気持ちは誰にも負けない。函館で新たに出合った食材で腕を振るうのが楽しくて仕方がない」と、料理への飽くなき探求心を膨らませている。
(ハコラク 2023年2月号掲載)
仏蘭西料理 王様の食卓
函館市末広町20‐2 元町の宿 雪月花1F
☎0138‐76‐1707
11:30~15:00
17:30~22:00
※当面の間1日1組限定、完全予約制 (時間外応相談)
不定休 禁煙
有料駐車場料金キャッシュバック有り
クレジットカード利用可