「身につけた技術はその人にとって財産になる」
思いを込めきれいに文字を書く喜びを伝える
「目に見えて字が上達していく生徒さんたちの成長から、教わることはたくさんあります。北野書道教室の師匠と公文指導者の資格取得時に支えてくれた先生に感謝し、周囲へ指導を通じて恩返しをしたい」。そう話す渡部瑞美さんが公文書写教室の開設に興味を持ったのは6年前、56歳の時。親の介護の傍ら書道を続けていたところ、公文書写のCMが目に止まり、母の経営していた喫茶店に活用できないかと公文エルアイエルへ問い合わせたのがきっかけ。その時は道南への展開予定はなく縁がなかったが、4年後に同社から声が掛かり、教室開設に向け学習をスタート。指導者資格取得の年齢制限が60歳までだったこともあり学習に熱を入れるも、自分の手術や父の病気と困難が続き道のりは平坦ではなかった。しかし、入院中の父と亡くなるまで交わしていた手紙を通じ、気持ちを込めて字を書く大切さに改めて気づかされた事も後押しとなり、昨年10月に教室を開設。今年7月には地域情報発信の場としてサロンもスタート。現在はペン習字、かきかた、毛筆を指導し無料体験も受け付けている。渡部さんは「人はいつからでも変わることができる。その後押しをしたい」と、明るい笑顔を見せた。
(ハコラク 2022年10月号掲載)
公文七重浜8丁目 書写教室
北斗市七重浜8-18-16 まちかどサロンJUN内
☎0138-49-4491
開講日時/ 金曜13:00~17:00
土曜10:00~15:00
※無料体験は予約制
P有り