移動販売の焼きたてクレープで客を笑顔に
災害時の体制づくりにも力を注ぐ
キッチンカーで道南のスーパーやドラッグストアを中心に回り、クレープを販売している「ハギーズ・カフェ」。代表の西村謙一さんは函館の高校を卒業後、宮城県へ進学し自動車ディーラーで販売を担当。帰函後、ビルメンテナンス会社勤務を経て2003年に清掃会社を起業した。飲食店業を始めるきっかけは11年の東日本大震災。宮城県に住む友人の安否を確認するうちに窮地にいる人たちの役に立ちたいと一念発起。「キッチンカーは災害時には炊き出し用の車にもなる」と考え情報を収集し、自由度の高さに魅かれクレープの移動販売を全国展開するFC「ベリーズ・カフェ」に加盟した。20年5月にテイクアウト専門店を構えて経験を積み、昨年春から移動販売を本格化すると、多い時で1日100食を売り上げ、札幌からも出店依頼が来るほどの人気店に。昨年末に調理がしやすい車を新調した西村さんは「いざという時にすぐに動けるよう、事業継続に力を注いでいきたい」と意気込んでいる。
(ハコラク 2022年 4月号掲載)
HUGGY’s cafe
函館市富岡町2‐36‐18
※店舗は現在休業中
問い合わせ☎080‐8043‐1025