マナーを通して思いやりの心を広め
函館で暮らす人々に幸せの連鎖を
函館空港のANAグランドスタッフ、AIRDOの先任客室乗務員、外資系航空会社の函館支店長…航空業界で長年働いてきた海野真樹さんは、「仕事を通して函館がいかに多くの人から愛されている街なのかを知り、故郷に恩返ししたいと思うようになりました」と、これまでの経験を生かし、マナー講師やキャリアコンサルタントとして活動。函館は街の魅力が高く評価される一方、暮らす人の幸福度が低いとも言われることから、「マナーとは思いやりの心です。職場で人と人とが気遣いながら働ければ、幸せを感じる瞬間は増やせる」と、職業訓練やキャリア相談を行う「ポリテクセンター函館」の就職支援アドバイザーとして就職相談を行い、市民向けの講座も開講する。
海野さんが客室乗務員になる夢を叶えたのは年齢制限を超えた20代後半の時。外資系企業に勤めた時には育児中に英語を一から学び直した。「大変な日々だったけれど、人生をかけて本当に良かったと思える仕事でした。諦めなければ必ず夢はつかめると伝えたい」。自らの手で道を切り開き、自信に裏打ちされた言葉は、頑張る人の背中をあたたかく後押ししてくれる。
(ハコラク 2020年12月号掲載)
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