道南の貴重な文化資産で人々を繋ぎ
育まれた郷土愛を街全体の力に
2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」。「縄文DOHNANプロジェクト」は、大船遺跡をはじめ3つの構成・関連資産を持つ道南から登録を後押ししようと19年に発足した民間の有志団体だ。
代表の山田さんは、「地元愛を育てて函館を元気にしたい」と10年来地域活動に取り組む中、縄文時代には助け合いの心や絆が重視されていた歴史を知った。「この心は今の函館にも大切」と縄文文化を仲立ちに個別の地域活動を結び付けようと尽力。湯倉神社でのイベント「湯倉の杜」で実現した中空土偶のキャンドルアートを皮切りに同プロジェクトを立ち上げ、縄文の暮らしを伝える紙芝居やクラフトワーク、地域企業とのタイアップ商品の展開など、子供も大人も自然と縄文文化に親しめる活動を広めてきた。「このプロジェクトは以前から活動してきた方々や色々な人の協力があって成り立っています。登録後もチャンスを生かせるよう地盤を作りたい」と世代や立場を越えて地域の力を結集させ、街全体の活性化を目指している。
(ハコラク 2020年11月号掲載)
縄文DOHNANプロジェクト
函館市本通3‐23‐10(山田総合設計内)
☎0138‐56‐7556
9:00~17:00
土・日曜、祝日定休