一つひとつ仕事を覚えていくのが喜び 今は自分の欠点に向き合いながら努力する
本町の電車通りに店を構えて30年、店内の水槽に入った鮮度抜群の魚介を気軽に味わえる「いか清本店」。地元客はもとより、「活イカ」など函館名物を目当てに訪れる観光客も多く、連夜にぎわいを見せる。 この店に入って3年目、11月から焼き場担当になったばかりの澤田陵輔さん。大学卒業後、東京の大手飲食店チェーンに就職し3年ほど勤務。ホールや厨房を経験したが、一から調理を覚えたいという思いが募り、地元函館に戻って「いか清」の門を叩いた。この3年間は刺身のつまやお通しの用意、活イカや貝類をさばくなど、裏方仕事をしながら先輩たちを見て勉強。「和食は一皿を仕上げるのに裏包丁や面取りといった手順が多く、一つひとつの仕事を覚えていくことが面白い」と澤田さん。カウンターで板前の横に立つ時は、接客や会話の難しさ楽しさも学んだ。近々、調理師免許の試験を受ける予定。「これだけは自信を持って出せる“自分の看板料理”を作れるようになりたい」。理想の料理人を目指し目標に向かって、一歩一歩前進していく。
(ハコラク 2019年12月号掲載)
活魚料理 いか清 本店
函館市本町2-14
☎0138-54-1919
月~土17:00~24:00(23:30L.O)
日 16:00~23:00(22:30L.O)
無休
喫煙可 契約P有り
クレジットカード利用可