道内唯一の認定校講師としてラッピングで人生の節目を彩る
「オスカ商会」は函館市内に2店舗を構えるギフト専門店。梶原正夫社長が自身の出産祝いの返礼に苦労した経験から1972年に創業し、その時生まれた娘の弘美さんが今では専務として店を支えている。
小学生の頃から店を手伝い、自然とラッピングの基礎を身につけてきた弘美さん。簡易包装化が進み、プレゼントのラッピング相談が増える中、「ギフト専門店として付加価値あるサービスを」という社長の言葉に背中を押され、昨年全日本ギフト用品協会認定の「ギフト・ラッピングコーディネーター」の資格を取得。日本の贈答文化は、風呂敷包みに始まり、のし、水引と独自の発展を遂げ、学ぶべき知識は江戸時代の歴史から、冠婚葬祭や年中行事と幅広い。また、不織布を使った花の造形や箱が着物をまとったような包み方など、華やかなアレンジ技の習得はこれまでの経験をもってしても並大抵ではなかった。けれど資格取得を通してこれまで当たり前にやってきた包装の意味に改めて気が付けたという。
同協会の認定講師資格も函館市内でただ一人所持する弘美さんは、持ち込み有料ラッピングサービス(500円~)を本店限定で実施し、自社スタッフや企業への指導にも奔走。道内唯一となる認定校講師としての責任を感じながら「函館発祥のギフト店として地域の力になりたい」と夢を膨らませている。
(ハコラク 2019年6月号掲載)
株式会社オスカ商会
本店/函館市万代町9‐1 ☎0138‐41‐8880
9:00~18:00(日曜、祝日10:00~16:00)
※持ち込み有料ラッピングサービスは事前連絡を
P有り
クレジットカード利用可(持ち込みのラッピング料は不可)