手間暇かけた焼き鳥が手頃に味わえる
地元で愛される一軒
通称〝湯の川銀座通り〟沿いで赤提灯を揺らす「やき鳥かねまる」。暖簾をくぐるとユーモアたっぷりなマスターと、客を優しく気遣うママがあたたかく迎えてくれる。毎日生肉に串打ちし、半日がかりで仕込む焼き鳥は、日々継ぎ足す自家製ダレを絡めた「レバー」や、みその香ばしさがクセになる「みそホルモン串」、熱々トマトのジューシーさが肉の脂と絶妙に合う「ミニトマトベーコン串」など、どれも甲乙つけがたい人気。「ここは何を食べてもおいしく、値段以上の料理を出してくれる」と語る常連客は、冬限定の「おでん」など、おすすめの一品をいくつも教えてくれた。ママお手製の家庭的な料理に舌鼓を打ちながら、マスターが丹精込めて焼き上げる焼き鳥をつまみにのんびりと杯を傾ければ、地元客から「湯の川を愛する者として無くなったら困る店」と言われる訳を実感できる。
（ハコラク ２０２３年３月号掲載）
やき鳥 かねまる
函館市湯川町２‐１９‐１４
☎０１３８‐５７‐８９０１
１７：３０～２３：００
火曜定休
喫煙可
おとなの名店探訪〈湯川〉②／やき鳥 かねまる
「大変な時も常連のお客様に助けられてやってこられた」と店の歩みを振り返るママの横で、２００７年に脱サラして店を立ち上げたマスターは、「ここまで続けられたのはママのおかげ」と笑い、仲睦まじい様子が伝わってきた。
「みそホルモン串」（１４０円）、「豚精肉」（１２０円）、「ミニトマトベーコン串」（１５０円）、「レバー」（１００円）など、焼き鳥は１本から注文できる。「お通し」は、味が良く染みた肉じゃがや卵焼きなど日替わりで１５０～２００円。
「たまご」「ダイコン」「ゴボウ天」など、９種類用意する「おでん」（各１１０円）は、１１～３月頃までの冬限定。
マスターとママの人柄に惹かれて通うという常連客は、カウンター席に座ることが多いが、小上がり席も落ち着くと話す。
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